山子学(読み)サンシガク

デジタル大辞泉 「山子学」の意味・読み・例文・類語

さんし‐がく【山子学】

江戸時代の日本儒学一派片山兼山が始めた折衷学のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「山子学」の意味・読み・例文・類語

さんし‐がく【山子学】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代の儒学の派の一つ。片山兼山の折衷学をいう。朱子学古学陽明学などの派にとらわれず、諸派の説を取捨選択してたてたもの。

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世界大百科事典(旧版)内の山子学の言及

【片山兼山】より

…四書五経に山子点とよばれる訓点を付けて刊行したほか,著書に《山子垂統》《山子遺文》《論語一貫》《学庸解廃疾》などがある。門人も多く,一門を山子学と称えた。【衣笠 安喜】。…

【折衷学派】より

…折衷学派には,厳密な意味での師承はない。大別すれば,井上金峨とその門下の山本北山吉田篁墩(こうとん)・亀田鵬斎・朝川善庵らの一派,片山兼山とその門下萩原大麓らの〈山子学〉の一派,中西淡淵とその門下の南宮大湫(たいしゆう)・細井平洲・伊藤冠峯らの一派,宇野明霞とその門下の片山北海・赤松滄洲らの一派がある。考証学者や古注学者をふくめて折衷考証学派とよぶこともあり,このときには太田錦城,皆川淇園(きえん),村瀬栲亭(こうてい),猪飼敬所らもこの学派に数えられる。…

※「山子学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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