古学(読み)コガク

大辞林 第三版の解説

こがく【古学】

近世日本の儒学の一派。「論語」や「孟子」などの経書を、朱子学・陽明学などの解釈を介さず直接研究し、理解しようとするもの。山鹿素行に始まり、伊藤仁斎(古義学)・荻生徂徠そらい(古文辞学)らもそれぞれ独自な展開を示した。復古学。古学派。
国学」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

いにしえ‐まなび いにしへ‥【古学】

〘名〙 古代事跡や古道を研究する学問。こがく。
※志都の岩屋講本(1811)上「其の陰陽を陰陽たらしむる神の事実を、古学(イニシヘマナビ)をして知るが宜いでござる」

こ‐がく【古学】

[1] 〘名〙
① 古代を研究する学問。古文の学。〔後漢書‐衛宏伝〕
② 江戸時代に起こった儒学の一派。朱子学、陽明学などの性理学に対して、宋代の注釈によらず、経書の直接研究により孔孟の真意を探究しようとするもの。また、漢代・唐代などの古代の注釈によるべきだとした学問。この派の学者には山鹿素行、伊藤仁斎、荻生徂徠らがいる。
※常山遺稿(1785)謁古学伊藤先生墓「議論亦温厚、直得古学宗
③ 日本の古典を研究して古道(古代の精神)を明らかにする学問。契沖、賀茂真淵、本居宣長らの唱えたもの。国学。
国歌八論(1742)古学「春満といふもの幼より古学を好みて終に発明論破する所多く」
[2] 伊藤仁斎の諡号。古学先生

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