事典 日本の地域ブランド・名産品 「山形佛壇」の解説
山形佛壇(山形仏壇)[仏壇・仏具]
やまがたぶつだん
山形県山形市及び天童市で生産された仏壇。江戸時代中期、京都から仏壇・仏具づくりの文化が流入したことによって、江戸で彫刻技術を学んだ職人が、欄間・仏具などの彫刻を仕事とするようになった。その後、漆塗師・蒔絵師・金工飾り職人などをとりまとめて仏壇の製作が開始された。山形は、伝統ある仏壇産地としては最も北限に位置する。すべて手作業による伝統的な金仏壇製造を守り続けていることが特徴。金箔をほどこしてあるため荘厳で重厚な輝きを放ち、奥行きを感じさせる精巧な細工と塗りがほどこされることで、長い時の経過にも耐える頑丈さを有する。1980(昭和55)年3月、山形仏壇として通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年6月、山形佛壇として特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5055867号。地域団体商標の権利者は、山形県仏壇商工業協同組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報