山手保(読み)やまてほ

日本歴史地名大系 「山手保」の解説

山手保
やまてほ

寛永備中国絵図にみえる山手村は西郡にしごおり村の古名とされ、地頭片山じとうかたやま村は同村内にあることから、近世初頭の山手村を遺称地として現山手村一帯に比定される。弘長三年(一二六三)三月の官御祈願所注進状(門葉記)に「山手庄」とみえ、長日如意輪法の灯明油四斗五升(六月分)を便補しており、領家は小槻朝治。なお「壬生家譜」によると、治承四年―建久九年(一一八〇―九八)の間に小槻国宗が建立・開墾したという。文応元年(一二六〇)九月、山手庄に賦課された斎郡用途は朝治の請文のとおりと決定されている(経俊卿記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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