山本多助(読み)ヤマモト タスケ

20世紀日本人名事典 「山本多助」の解説

山本 多助
ヤマモト タスケ

昭和・平成期のアイヌ長老 北海道ウタリ協会初代理事長。



生年
明治37(1904)年7月5日

没年
平成5(1993)年2月13日

出生地
北海道釧路市春採

学歴〔年〕
釧路郡官立春採尋常小卒

主な受賞名〔年〕
北海道文化賞〔昭和60年〕,地域文化功労者〔昭和63年〕

経歴
昭和10年以降、弟子屈町屈斜路コタン、阿寒町阿寒湖畔でクマの木彫りの製作・販売に草分けとして取り組む。21年北海道アイヌ協会(北海道ウタリ協会の前身)を結成、初代理事長に就くなどアイヌの生活・文化の向上に尽力。23年には釧路アイヌ古典舞踊保存会を設立し、国指定重要無形文化財指定の原動力となった。また「アイヌ語小辞典」などの著作を通じアイヌ文化の保存に努める。ヤイユーカラ・アイヌ民族学会名誉会長。著書に「怪鳥フリュー」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山本多助」の解説

山本多助 やまもと-たすけ

1904-1993 昭和後期-平成時代のアイヌの長老。
明治37年7月5日生まれ。昭和21年民族の復権をめざして北海道アイヌ協会(現北海道ウタリ協会)を設立し,初代理事長となる。アイヌ文化の継承,マリモの保護,ユーカラ座の旗揚げなどにつくした。平成5年2月13日死去。88歳。北海道出身。著作に「アイヌ語小辞典とアイヌ文字」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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