山津照神社古墳(読み)やまつてるじんじやこふん

日本歴史地名大系 「山津照神社古墳」の解説

山津照神社古墳
やまつてるじんじやこふん

[現在地名]近江町能登瀬

山津照神社境内にある古墳時代後期の前方後円墳。前方部・後円部ともに掘削を受けており、正確な全長は不明だが、推定約四三メートル。前方部が後円部の幅をしのぐ典型的な後期の前方後円墳で、主体部は横穴式石室。明治一五年(一八八二)社殿移築工事のとき発見され、多量の遺物が出土した。獣文鏡・内行花文鏡・五鈴鏡彷製銅鏡のほか三輪玉・武器・馬具・轡・鐙・雲珠(破片)・辻金具(破片)・杏葉・鞍橋覆輪(破片)・土器類などその種類は豊富で、これらは金銅製装身具を除いて県の文化財に指定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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