山田ジュスト(読み)やまだ・じゅすと

朝日日本歴史人物事典 「山田ジュスト」の解説

山田ジュスト

没年寛永6(1629)
生年元亀1頃(1570)
江戸前期のイエズス会司祭。かざりや(飾屋)ジュストとも称する。長崎出身。有馬セミナリオに学び,天正18(1590)年イエズス会に入る。慶長19(1614)年マカオへ追放され,1624(寛永1)年ごろ司祭に叙階される。同年コーチシナ(ベトナム南部)の日本町布教のため派遣され,さらに同地よりカンボジアを訪問。1628(寛永5)年プノンペンの日本町に定住したが翌年同地で死没。<参考文献>H.チースリク『キリシタン時代の邦人司祭』

(五野井隆史)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山田ジュスト」の解説

山田ジュスト やまだ-ジュスト

1570-1629 江戸時代前期の司祭。
元亀(げんき)元年生まれ。有馬セミナリヨでまなび,イエズス会にはいる。説教者として活躍するが,慶長19年禁教令でマカオへ追放された。のちコーチシナ(ベトナム南部),カンボジアの日本人町で布教し,寛永6年プノンペンで死去。60歳。肥前長崎出身。別名にかざりや(飾屋)ジュスト。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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