山田西遺跡(読み)やまだにしいせき

日本歴史地名大系 「山田西遺跡」の解説

山田西遺跡
やまだにしいせき

[現在地名]那珂川町山田 西

那珂川右岸の河岸段丘上にある縄文時代後期―晩期集落遺跡。平成二年(一九九〇)・同六年・同一三年・同一五年に発掘調査された。東西一〇〇メートル・南北五〇メートルほどの範囲に後期中頃の住居跡一〇基、晩期前半の住居跡らしい遺構九基が発見された。後期の住居跡は炉跡が不明瞭であるが晩期の遺構では多量の灰が確認された。後期中頃の北久根山式土器がまとまって出土し、佐賀県伊万里湾周辺産黒曜石の縦長剥片や、それを用いた剥片鏃などの石器が多数あり、残存の剥片も多いことから石器製作が行われていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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