山菅(読み)やますげ

精選版 日本国語大辞典 「山菅」の意味・読み・例文・類語

やま‐すげ【山菅】

〘名〙
① 山に生えているスゲの類。山地に自生するスゲの類。やますが。
万葉(8C後)一一・二四七七「あしひきの名に負ふ山菅(やますげ)押し伏せて君し結ばばあはざらめやも」
植物やぶらん(藪蘭)」の古名。〔本草和名(918頃)〕

やま‐すが【山菅】

〘名〙 =やますげ(山菅)
※万葉(8C後)二〇・四四八四「咲く花は移ろふ時ありあしひきの夜麻須我(ヤマスガ)の根し長くはありけり」

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デジタル大辞泉 「山菅」の意味・読み・例文・類語

やま‐すげ【山×菅】

山に生えている野生スゲ
ヤブランの古名。〈和名抄

やま‐すが【山×菅】

やますげ1」に同じ。
「咲く花はうつろふ時ありあしひきの―の根し長くはありけり」〈・四四八四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「山菅」の解説

山菅 (ヤマスゲ)

植物。藪蘭の古名

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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