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本草和名 ホンゾウワミョウ

デジタル大辞泉の解説

ほんぞうわみょう〔ホンザウワミヤウ〕【本草和名】

平安時代の本草書。2巻。深根輔仁(ふかねすけひと)著。延喜18年(918)ごろ成立。本草約1025種の漢名に、別名・出典・音注・産地をつけ、万葉仮名で和名を注記したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほんぞうわみょう【本草和名】

平安前期にできた日本最初の漢和薬名辞書。大医博士深根輔仁(ふかねのすけひと)が醍醐天皇勅命をうけて延喜年間(901‐923)に著した。《和名本草》《新抄本草》などの書名のほか,《輔仁本草(ほにんほんぞう)》の名もあった。当時の官医のテキストであった唐の《新修本草》を主体とし,その他の書籍に収載されている薬物の漢名に和名を当て,和産の有無,産地を注記してあり,平安前期の日本国内の動・植・鉱物名を知るうえに重要な資料となっている。

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大辞林 第三版の解説

ほんぞうわみょう【本草和名】

本草1025種に異名・産地などをあげ、和名を真仮名で記した我が国最古の本草書。二巻。深根(または深江)輔仁撰。延喜年間(901~923)成立。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

本草和名
ほんぞうわみょう

平安時代の本草書。918年(延喜18)ころに深根輔仁(すけひと)が著した。『新修本草』およびその他の中国本草書に収載されている薬物について、その別名、和名、産地などを記したもの。和産の薬物について、漢名に和名をあてたのは本書が最初である。現在に伝存するものは1796年(寛政8)に多紀元簡が復刻したもので、薬物の分類や配列をすべて『新修本草』に倣っているので、現在完本が残されていない『新修本草』の復原に際しても価値が高い。[難波恒雄・御影雅幸]

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世界大百科事典内の本草和名の言及

【医学】より

…これは,唐の《新修本草》に従い,254種の動・植・鉱物性薬の調製,保存および適応を記したものである。いま一つ,よく知られたものとして,深根輔仁(ふかねのすけひと)の《本草和名(ほんぞうわみよう)》(918)がある。これは,鉱物性薬81種,植物性薬509種,動物性薬182種の和名を収録したものである。…

【生薬】より

…そのころは生薬は輸入品で貴重であったため,国産の代用品を探索,開発する努力が行われ,《万葉集》に薬猟(くすりがり)の歌が記されている。本邦最初の本草書は《本草和名》(深江輔仁,918)で,和漢名を対照し,和産の有無,産地が記されている。江戸時代には医療の普及によって生薬研究が著しく進歩し,本草学,やがて博物学へと発展した。…

【深根輔仁】より

…輔仁は医学を典薬頭菅原行貞に学び,左衛門医師より権医博士,大医博士に累進した。著書に,日本最初の薬名字書《本草和名(ほんぞうわみよう)》をはじめ,《養生鈔》《掌中要方》などがある。【宗田 一】。…

※「本草和名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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