20世紀日本人名事典 「山路一善」の解説
山路 一善
ヤマジ カズヨシ
- 生年
- 明治3年3月13日(1870年)
- 没年
- 昭和38(1963)年3月13日
- 出生地
- 愛媛県
- 学歴〔年〕
- 海兵〔明治23年〕卒(第17期),海大
- 経歴
- 海軍大学を経て大正8年に第2戦隊司令官となったが、大戦後の軍縮に伴う武官陶汰のため、12年には中将で予備役となった。昭和34年、90歳の時に出版した「日本海軍の興亡と責任者たち」は、明治44年に出た鵜崎鷺城の「薩の海軍、長の陸軍」と並ぶ、海軍出身者による内部告発書。同書は、日本海軍は日露戦争までは義父、山本権兵衛の経営苦心で成功したが、日露戦争後は軍紀の弛緩と油断で崩壊を始めたという趣旨で、加藤友三郎以後の人たちの誤りを指摘、太平洋戦争敗戦の原因を追及している。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報