日本歴史地名大系 「岐波浦」の解説 岐波浦きわうら 山口県:宇部市岐波村岐波浦[現在地名]宇部市大字東岐波周防国吉敷(よしき)郡の南西部、日(ひ)ノ山の南に位置し、月崎(つきさき)の岬から丸尾崎(まるおざき)までの湾曲した海岸にある。小名の岐波浦は入江の北側にあるが、漁村としては南の丸尾崎地区も含まれる。永禄八年(一五六五)一月一一日付の売渡証文(「注進案」所収伊藤亀三家文書)の宛所に「きわ浦六郎左衛門殿」とある。慶長一五年(一六一〇)の検地帳には、北の阿知須(あじす)浦(現吉敷郡阿知須町)を含めて、浦屋敷一三六、石高二五石、浦浮役二九四石と記されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報