岡原昌男(読み)オカハラ マサオ

20世紀日本人名事典 「岡原昌男」の解説

岡原 昌男
オカハラ マサオ

昭和期の司法官僚 元・最高裁長官。



生年
明治42(1909)年4月1日

没年
平成6(1994)年7月14日

出生地
秋田県由利郡岩城町

学歴〔年〕
東京帝国大学法学部〔昭和5年〕卒

主な受賞名〔年〕
勲一等旭日大綬章〔昭和54年〕

経歴
昭和6年検事に任官。昭和26年法務省刑事局長、30年千葉地検検事正、東京地検検事正、大阪高検検事長などを経て、45年最高裁判事。52年検察官出身として初めて最高裁長官に就任。54年退官後、大平内閣の私的諮問機関・航空機疑惑問題防止対策協議会委員を務めた。判事時代は48年の尊属殺規定違憲判決で多数意見に参加、52年の津地鎮祭訴訟判決では合憲の多数意見に加わった。61年の衆院定数訴訟判決では定数配分違憲と選挙無効を主張する反対意見を述べた。また長官就任後の53年弁護人抜き裁判特例法案に賛同する発言をして波紋を投げかけた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡原昌男」の解説

岡原昌男 おかはら-まさお

1909-1994 昭和時代の検察官,裁判官
明治42年4月1日生まれ。昭和6年検事となり,法務省刑事局長,大阪高検検事長などをへて,45年最高裁判事。52年検事出身としては初の最高裁長官となる。過激派の裁判では弁護人抜きの審理をするよう主張し,批判された。平成6年7月14日死去。85歳。岩手県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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