岡崎令治(読み)オカザキ レイジ

20世紀日本人名事典 「岡崎令治」の解説

岡崎 令治
オカザキ レイジ

昭和期の分子生物学者 名古屋大学教授。



生年
昭和5(1930)年10月8日

没年
昭和50(1975)年8月1日

出生地
広島県広島市

学歴〔年〕
名古屋大学理学部生物学科卒

学位〔年〕
理学博士

主な受賞名〔年〕
日本生化学会奨励賞(昭和36年度),内藤記念科学振興賞(第1回・昭和44年度),朝日賞(昭和45年度)

経歴
中学2年の時広島で被爆。昭和42年名古屋大学分子生物学研究施設教授となった。遺伝物質DNAなどの研究を行い、41年DNA合成の不連続的なことを証明学界で岡崎モデルとして注目された。45年度朝日賞を受けるなど、将来が期待されていたが白血病に倒れた。共著に「分子生物学の進歩」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡崎令治」の解説

岡崎令治 おかざき-れいじ

1930-1975 昭和時代後期の分子生物学者。
昭和5年10月8日生まれ。42年名大教授。41年遺伝物質DNAが不連続的に複製されることを発見,43年これを岡崎モデルとして提唱し注目された。中学2年のとき広島で被爆したことが原因で,昭和50年8月1日白血病で死去。44歳。広島県出身。名大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「岡崎令治」の解説

岡崎 令治 (おかざき れいじ)

生年月日:1930年10月8日
昭和時代の分子生物学者。名古屋大学教授
1975年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の岡崎令治の言及

【DNA複製】より

…ところがDNA分子を構成する2本の鎖は互いに逆方向の極性をもっており,一方の鋳型DNA鎖で起こるDNA鎖の伸長方向は,全体としての複製方向と逆向きになるという問題が生じる。この見かけ上の矛盾を解決するのに,日本の岡崎令治らの研究が大きな寄与をした。すなわち,少なくとも一方の鎖上で起こるDNA鎖の合成は不連続的であり,複製方向と逆向きに合成された短いDNA鎖がDNAリガーゼによって次々と結合されていく(図a)。…

※「岡崎令治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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