岡崎雪声(読み)オカザキ セッセイ

20世紀日本人名事典 「岡崎雪声」の解説

岡崎 雪声
オカザキ セッセイ

明治期の鋳金家



生年
安政1年11月(1855年)

没年
大正10(1921)年4月16日

出生地
山城国伏見町(京都府京都市)

経歴
父の定甫に釜師の技を学ぶ。明治8年上京し鈴木政美に就いて蠟型鋳造法を学び、12年谷中清水町に工場を自営。分解鋳造法による大型鋳造が得意で銅像建築装飾などを手がけた。作品に「青銅鐘」「西郷隆盛像」「楠木正成像」「明治大帝御像」「昭憲皇太后御像」「田村麿像」など。京都の秦蔵六、香取秀真とともに近世鋳金界の三名家といわれる。晩年は東京美術学校教授を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡崎雪声」の解説

岡崎雪声 おかざき-せっせい

1854-1921 明治-大正時代彫刻家
安政元年11月生まれ。明治8年鈴木政美について蝋型(ろうがた)鋳造法をまなぶ。23年東京美術学校(現東京芸大)教授となり,26年欧米に留学。大型の鋳金にすぐれ,高村光雲作の木彫り原型から鋳造した皇居前の「楠木正成像」や,上野の「西郷隆盛像」などおおくの作品をのこした。大正10年4月16日死去。68歳。京都出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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