デジタル大辞泉 「蝋型」の意味・読み・例文・類語 ろう‐がた〔ラフ‐〕【×蝋型】 鋳金技法の一。中子なかごの表面を蜜蝋みつろうと松脂まつやにを混ぜたもので覆って原型を作り、粘土汁を混ぜた泥を塗って乾燥させ、加熱して蝋を溶かして空洞を作り、鋳型とする。これに溶かした金属を注入して鋳物を作る。古くは青銅器・金銅仏の製作に用いられ、現代では精密鋳物で行われる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「蝋型」の意味・読み・例文・類語 ろう‐がたラフ‥【蝋型】 〘 名詞 〙 鋳金などで用いる、蝋で作った型。蜜蝋で作った原型のまわりを埴汁(はにじる)を混ぜた泥で埋め、乾燥させたのち蝋を溶かしてできた型に溶融金属を注入して鋳物を作る。[初出の実例]「蝋を以て造りたる模型に髹り後温めて蝋型を烊し除きて」(出典:舎密開宗(1837‐47)内) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例