岡白(読み)おかじろ

日本歴史地名大系 「岡白」の解説

岡白
おかじろ

神戸かんべ(神戸郷)内の地名。現一宮町須行名すぎようめ岡城おかじろを遺称地とする。貞治元年(一三六二)八月一〇日の染河内・神戸沙汰人等連判屋敷山畑相論済状(伊和神社文書)によると、「岡白奥屋敷」の山畑は一宮社(伊和神社)が庄境の山を開発したもので、染河内の庄官が私領と申立て神戸との間で境相論となった。しかし同日に和解が成立し、山畑の山地子は同社の神楽料に充てることになった。なお岡白の奥屋敷は現岡城の小字奥屋敷おくやしきと思われる。享徳三年(一四五四)一〇月の一宮領并神官・社僧等拘持田畠注文案(同文書)に「岡白神子」がみえ、拘持分(給分地)は神戸庄国末くにすえ名内の田二〇代で、分米は一斗六升(八合升定)である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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