20世紀日本人名事典 「岩久ツナ」の解説
岩久 ツナ
イワヒサ ツナ
昭和期の教育者 元・大分県議;元・大分県教育委員長。
- 生年
- 明治34(1901)年
- 没年
- 昭和56(1981)年9月8日
- 出生地
- 大分県大分町(現・大分市)
- 旧姓(旧名)
- 三重野
- 学歴〔年〕
- 大分女子師範卒
- 主な受賞名〔年〕
- 紺綬褒章,勲五等宝冠章
- 経歴
- 大分師範付属小、女学校から大分女子師範学校に学び、大分市内の小学校教師を務めていたが、養蚕暖房用練炭を製造する岩久文治と結婚。家業を助け家庭用燃料へと販路拡大、昭和9年三益練炭合資会社とした。23年夫が急逝、社長を継ぎ、3人の娘を育てる。19年長女・伊都子の婿・健二に社長を譲り、会長に退く。24年同業社と合併、大分石炭合資会社と改称したが、34年健二の死去により社長に再任。この間の第2次大戦後、大分県婦人団体連絡協議会の結成に尽くし初代理事長を務める。26年から大分県議を1期務める。また32年から大分県教育委員を4期務め、4度委員長に就任、学力テストでの大量処分問題で対立した県教組と和解(昭和39年)するなど教育行政の難題を解決した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報