岩槻信治(読み)イワツキ ノブハル

20世紀日本人名事典 「岩槻信治」の解説

岩槻 信治
イワツキ ノブハル

明治〜昭和期の作物育種家 愛知県農事試験場種芸部主任。



生年
明治22(1889)年8月30日

没年
昭和23(1948)年5月9日

出生地
愛知県碧海郡矢作町(現・岡崎市)

学歴〔年〕
愛知県立農林学校農科〔明治39年〕卒

経歴
愛知県農事試験場に入り、大正15年同場種芸部主任。水稲品種改良、水稲栽培技術に関する試験研究に従事した。品種改良では陸稲品種の“戦捷”を水稲品種へ導入、特に水稲品種“金南風”は戦後も広く栽培され、長期間作付面積全国第1位を占めた。水稲栽培法では肥料の分施法、特に穂肥の有効性を証明するなど、数々の実績を残し、愛知県、富民協会、大日本農会などから表彰された。著書に「稲作改良精説」「米麦技術の改良」などがある。没後、その業績にちなんで岩槻賞が創設された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩槻信治」の解説

岩槻信治 いわつき-のぶじ

1889-1948 明治-昭和時代の農業技術者。
明治22年8月30日生まれ。39年愛知県農業試験場にはいり,稲の品種改良につとめ,イモチ病に強い水稲品種「金南風(きんまぜ)」をつくりだした。昭和23年5月9日死去。60歳。愛知県出身。愛知県立農林卒。著作に「稲作改良精説」「米麦技術の改良」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android