岩泡組織(読み)がんぽうそしき(その他表記)lithophysae texture

岩石学辞典 「岩泡組織」の解説

岩泡組織

空洞のある球顆流紋岩黒曜石などに見られる.共心的な殻層からなり,その間に中空の部分を有する球顆をいう.これはガスの泡で膨張したことによっている.放射状のものも同心円状のものもあり,内部の空洞を同心円の層状の殻が取り巻き放射状の隔壁に貫かれている球顆がある[Richthofen : 1860,渡辺編 : 1935, 片山ほか : 1970].ギリシャ語のlithosは石,physallisは浮き袋気胞をいう.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android