…新書判の寸法はJIS規格(日本工業規格)外なので一定しないが,173mm×106mmが標準である。新書という名称は,イギリスのペリカン・ブックス(ペンギン・ブックス)に範をとり,1938年に岩波書店が創刊した〈岩波新書〉に由来する。〈岩波新書〉は,〈岩波文庫〉をはじめとする文庫が,すでに古典としての声価を確立した作品を収録していたのに対し,斎藤茂吉《万葉秀歌》,三木清《哲学入門》,吉田洋一《零の発見》,吉川幸次郎・三好達治《新唐詩選》など,同時代に属する筆者による書下ろしを中心に,〈現代人の現代的教養〉を追求する,いわゆる教養書としての性格を備え,分量も手ごろで廉価なこともあって,学生,知識人を中心に安定した読者を獲得した。…
※「岩波新書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...