岩波新書

デジタル大辞泉プラス 「岩波新書」の解説

岩波新書

岩波書店が刊行する新書のレーベル名。1938年、イギリスのペリカンブックス、ペンギンブックス参考に「現代人の世界的教養」を追求する叢書として創刊された、日本で最初の新書シリーズ。第1回刊行作品は、クリスティー「奉天三十年」(訳:矢内原忠雄)、「万葉秀歌」(斎藤茂吉)、「家計数学」(小倉金之助)など全20点。

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世界大百科事典(旧版)内の岩波新書の言及

【新書】より

…新書判の寸法はJIS規格(日本工業規格)外なので一定しないが,173mm×106mmが標準である。新書という名称は,イギリスのペリカン・ブックス(ペンギン・ブックス)に範をとり,1938年に岩波書店が創刊した〈岩波新書〉に由来する。〈岩波新書〉は,〈岩波文庫〉をはじめとする文庫が,すでに古典としての声価を確立した作品を収録していたのに対し,斎藤茂吉《万葉秀歌》,三木清《哲学入門》,吉田洋一《零の発見》,吉川幸次郎・三好達治《新唐詩選》など,同時代に属する筆者による書下ろしを中心に,〈現代人の現代的教養〉を追求する,いわゆる教養書としての性格を備え,分量も手ごろで廉価なこともあって,学生,知識人を中心に安定した読者を獲得した。…

※「岩波新書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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