岩石町(読み)がんぜきちよう

日本歴史地名大系 「岩石町」の解説

岩石町
がんぜきちよう

[現在地名]長野市長野 岩石町

東横ひがしよこ町の町尻から北に向かい、伊勢いせ町・しん町の境に出る町で、北国脇往還に沿っていた。江戸時代は善光ぜんこう寺町八町の一。善光寺宿の伝馬・人足を務めることはなかったが、天和二年(一六八二)善光寺町市場之覚(善光寺町宿場市場書類本書之写)には、「一岩石町 但町中不残市立申候」とあるように、善光寺町市立て当初から市立てを行っていた。ただし散市であった。天和二年と元禄四年(一六九一)市立てにつき大門だいもん町から差留の訴えがあり、幕府寺社奉行の裁決により市立てが停止された(同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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