岩神峠
いわがみとうげ
[現在地名]中辺路町道湯川
笠塔峰(九二九メートル)の北に張出した尾根の鞍部、熊野街道中辺路の道湯川集落と熊瀬川集落を結ぶ間にある。標高およそ六五〇メートル。「岩上峠」「石上峠」とも記され、男坂峠ともよばれる。熊野街道中辺路の難所の一。「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月二五日条に「石上之多介」とある。後世、峠から西に下る道を男坂、谷から西の草鞋峠へ上る道を女坂とよび、併せて女夫坂という。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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