岩神神社跡(読み)いわがみじんじやあと

日本歴史地名大系 「岩神神社跡」の解説

岩神神社跡
いわがみじんじやあと

[現在地名]上京区大黒町

明治維新後廃絶し、今はない。高さ一・七メートルほどの赤味をおびた巨石(神体)が祀られる。創建年代は明らかでないが、巨石との関係について「山城名勝志(正徳元年刊)に「西陣岩神記云元岩神社地霊石寛永年中社頭六角遷時其巌巨大ニシテ事不たやすから旧地置タリ然中和門院(御水尾天皇女御)所ニ召レテ御池ノ辺ニすへサセ玉ヒケルトナン然レトモ怪異けいノ事アルニ依テ北御門辺ニ出シ置セ給ヒシヲ同七年蓮乗院トテ常ニ御祈ナト承リシ僧ノ申受ルニヨツテ給ケル其時今ノ地ニ移セルトゾ女房奉書ニ見ユ件ノ霊石ヲ於此地岩神」とある。「雍州府志(貞享三年刊)は同様の伝承を真言宗岩神寺のこととして記し、巨石はその本尊とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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