岩雄登硫黄鉱山(読み)いわおぬぷりいおうこうざん

日本歴史地名大系 「岩雄登硫黄鉱山」の解説

岩雄登硫黄鉱山
いわおぬぷりいおうこうざん

イワオヌプリにあった鉱山。「いわおと」とも。その採掘は近世後期からとされる。「東海参譚」に「硫黄山有て常に烟立(中略)明礬も爰より出る。運転の馬に、近来此処へ馬十四匹、船にて養ひ来る。此山にのぼれば、東方アブタの海を見る也」とあるが(文化三年四月一〇日条)、この硫黄山は当地であるという。一八六一年(文久元年)イワナイ場所請負人の仙北屋仁左衛門が山道五里を開いて岩雄登の硫黄を採掘、これを箱館の産物会所に運んでいる(明治元年まで継続、「請負人・請負場所」伊藤正三資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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