岩骨(読み)がんこつ

精選版 日本国語大辞典 「岩骨」の意味・読み・例文・類語

がん‐こつ【岩骨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 鋭くとがった岩。また、その外観から転じて強硬な意志をもって容易に屈しないこと。荒々しく向こう見ずなようすなどにたとえていう。
    1. [初出の実例]「心の底は憶病にて、外に岩骨(ガンコツ)の体を現(あらは)す者もあり」(出典仮名草子浮世物語(1665頃)一)
  3. 哺乳類頭蓋にあり、内部内耳をおさめる骨。鱗骨とともに側頭骨を形成する。岩様部とも。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の岩骨の言及

【中耳】より

…また,これら三つのグループでは,中耳と内耳は,胚期の耳鼓という軟骨塊に由来するいくつかの別々の骨に取り囲まれている。哺乳類では,それらが一体化した耳周骨(岩骨ともいい,人体では側頭骨と癒合しているため側頭骨岩様部と呼ぶ)という塊状の骨の内部に内耳があり,中耳は耳周骨を天井とし,それに接してできた鼓室骨(多くの種類ではさらに内鼓室骨という骨も加わる)に下側からおおわれた形になっている。鼓膜の下部は鼓室骨に付着する。…

※「岩骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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