…また,これら三つのグループでは,中耳と内耳は,胚期の耳鼓という軟骨塊に由来するいくつかの別々の骨に取り囲まれている。哺乳類では,それらが一体化した耳周骨(岩骨ともいい,人体では側頭骨と癒合しているため側頭骨岩様部と呼ぶ)という塊状の骨の内部に内耳があり,中耳は耳周骨を天井とし,それに接してできた鼓室骨(多くの種類ではさらに内鼓室骨という骨も加わる)に下側からおおわれた形になっている。鼓膜の下部は鼓室骨に付着する。…
※「岩骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」