岳麓寺村(読み)がくろくじむら

日本歴史地名大系 「岳麓寺村」の解説

岳麓寺村
がくろくじむら

[現在地名]久住町有氏ありうじ 岳麓寺

板切いたきり村の北東大船たいせん山南東麓に位置。村名は岳麓寺があったことに由来。正保郷帳に村名がみえ、朽網くたみ郷に属し、田高七五石余・畑高四三石余、水損所とある。弘化物成帳では有氏組のうち、村位は中、免六ツ七分、田九八石余(九町六反余)・畑四二石余(七町四反余)、屋敷二石余(二反余)で、開畑一石余(三町余)がある。旧高旧領取調帳では高一五八石余。大船中腹岡藩三代藩主中川入山(久清)廟の守番に任命されていた有氏組大庄屋竹下氏は、貞享二年(一六八五)に当村から大船山への新道を造成し、有氏村から勤務地に近い当村に移住、以来有氏組の中心村となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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