岸江御厨(読み)きしえのみくりや

日本歴史地名大系 「岸江御厨」の解説

岸江御厨
きしえのみくりや

幸生こうせい町・ひがし町・清生せいせい町・みや町付近に成立した神宮領。「神宮雑例集」に飯高いいたか郡内の内宮領として岸江御厨の名がみえる。弘安八年(一二八五)八月日付の僧幸祐等重申状(「勘仲記」正応元年□月巻裏文書)には

<資料は省略されています>

とみえ、岸江御厨内神宮上分所が本主大中臣輔弘によって放券され、二〇〇余年を経て別相伝領として僧幸祐の領掌下にあること、ところが「兵部少輔殿」が領家と号して押妨し、悪党らと苅田狼藉を行い刃傷事件を引起していることがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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