島之郷(読み)しまのごう

日本歴史地名大系 「島之郷」の解説

島之郷
しまのごう

近世の島之郷村を遺称地とする中世郷。浜松庄のうち。島郷ともみえる。応安三年(一三七〇)一〇月二五日の吉良満貞書下(今川文書)によれば、「浜松庄内□嶋郷」の四分一地頭職が今川少弼入道に預けられており、これを当郷とする説がある。永禄九年(一五六六)二月、松平家康(徳川家康)は江馬時成に嶋之郷二五〇貫文などを与え(同月一〇日「松平家康判物写」紀伊国古文書所収藩中古文書)、一方、今川氏真も同年四月に当郷三〇〇貫文などを江馬時成・泰顕に与えている(同月二一日「今川氏真判物写」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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