崎本部村
さちむとうぶむら
[現在地名]本部町崎本部
健堅村の南に位置し、サチムトゥブと発音する。西は海に面し、南東は名護間切安和村(現名護市)。村の東部は山地となっている。中心集落は崎本部で、その南方、塩川(スーガー)の流域には塩川集落がある。崎本部集落は古くは東方のウイヌシマ(上の島)にあったが、のちに西方海岸近くの現在地に移動したという。またかつては崎浜村と本部村の二ヵ村であったが、のちに一村となって崎本部村と称したと伝えられる。琉球国高究帳に崎本部村とあり、高頭六五石余、うち田三〇石余・畠三四石余。「琉球国由来記」には拝所として中之嶽・本部巫火神・神アシアゲがみえ、祭祀は本部ノロの管轄である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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