精選版 日本国語大辞典 「嵯峨のお松明」の意味・読み・例文・類語 さが【嵯峨】 の お松明(たいまつ) 京都市右京区嵯峨の釈迦堂清凉寺(せいりょうじ)の年中行事の一つ。陰暦二月一五日、現在は三月一五日、涅槃会(ねはんえ)の夜、二丈ばかりの三基の大たいまつに点火し、昔は諸人が称名し踊躍した。釈尊を荼毘(だび)に付した意を表わすというが、実は農民の年占で、三基のたいまつを早稲、中稲、晩稲に見立て、火勢によって米作の豊凶を占う。嵯峨の柱松明。《 季語・春 》 〔京華要誌(1895)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例