早稲(読み)ワセ

デジタル大辞泉 「早稲」の意味・読み・例文・類語

わせ【早稲/早生】

(早稲)早くに成熟する品種の稲。8月に穂が出て9月には刈りとられる。 秋》「―の香や分け入る右は有磯海芭蕉」→晩稲おくて中手
早生同種作物の中で早く成熟するもの。「―のミカン
[類語]早生そうせい中手晩稲おくて晩生ばんせい

わさ【早稲/早】

《「わせ」の交替形》他の名詞の上に付いて複合語をつくり、早熟の稲、または、早熟の意を表す。「―田」「―瓜」「―物」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「早稲」の解説

早稲 (ワセ・ワセイネ)

植物早期種子の熟す稲の品種の類称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の早稲の言及

【早田】より

…早熟の稲を植えた田をいう。早稲田(わせだ)のこと。〈はやた〉ともいう。…

【大唐米】より

…〈たいとうごめ〉ともいい,太米(たいまい),秈(とうぼし),赤米(あかごめ)などとも称した。インドシナ半島の南東部にある占城(チャンパ)原産の早稲(わせ)の種類。11世紀の初頭,北宋政府により長江(揚子江)沿岸地帯に移植され,晩稲(おくて)との組合せで,この地方に二毛作による豊作をもたらしたという。…

【早米】より

…早熟の稲すなわち早稲(わせ),または,その早稲を玄米などにして領主に一定期限内に年貢として納入したものをいう。〈そうまい〉とも読む。…

※「早稲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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