嶄然(読み)ザンゼン

デジタル大辞泉 「嶄然」の意味・読み・例文・類語

ざん‐ぜん【×嶄然】

[ト・タル][文][形動タリ]《「嶄」は高く険しい意》一段高くぬきんでているさま。ひときわ目立つさま。
連山一角―として遥かに他山の上に秀で」〈服部誠一訳・春窓綺話〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「嶄然」の意味・読み・例文・類語

ざん‐ぜん【嶄然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「嶄」は高くけわしい意 ) 一段高くぬきんでているさま。ひときわ目立つさま。
    1. [初出の実例]「好眺山の景たる、背には巖嶂壁をなし、樹を負ふて嶄然たり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「嶄然」の読み・字形・画数・意味

【嶄然】ざんぜん

高くぬきんでる。唐・韓〔柳子厚墓誌銘〕少(わか)くしてせざる無し。其のの時に(およ)びて、少年と雖も、已に自ら人なり。能く士の第を取り、嶄然として頭角を見(あら)はせり。

字通「嶄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android