川原木造村(読み)かわらこつくりむら

日本歴史地名大系 「川原木造村」の解説

川原木造村
かわらこつくりむら

[現在地名]嬉野町川原木造

雲出くもず川の下流右岸沿いに位置し、舞出まいで(現三雲村)の西にあたる。対岸に木造村・新家にのみ(現久居市)があり、奈良街道が通る。中世は久我家領の木造庄に属した。文禄検地帳(徳川林政史蔵)に「河原木造村」とみえ、畠屋敷合せて九町九反三畝二一歩、分米一二〇・二四八石であった。江戸時代は和歌山藩白子領となり、木造組に属した。慶安郷帳(明大刑博蔵)に川原木造村とみえ、高一二〇・二五石とある。紀州勢州和州御領分御高并村名帳(南紀徳川史)によれば新田〇・一二石。牧村と当村の間には渡しがあり、物資集散地として栄え、明治時代には鵜飼船の浮んだこともあったという(嬉野町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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