川後森城跡(読み)かごのもりじようあと

日本歴史地名大系 「川後森城跡」の解説

川後森城跡
かごのもりじようあと

[現在地名]松野町松丸

松丸まつまるの町の南背後にある山城跡。河後森城とも記される。山頂は一段と高く、その下は二段・三段の平坦地となっている。「宇和旧記」によると当城主渡辺氏は、川原淵かわらぶち組・薄木うすき組・貞延さだのぶ組・成妙なるたえ組・黒土くろつち郷の内で、近世石高に直して一万六千五〇〇石を領し、川原淵殿と称された。その地域はおよそ現在の松野町・広見ひろみ町・日吉ひよし村にわたる。

暦応三年(一三四〇)の清谷寺諸旦那譲状(大洲旧記)には「河原淵殿一族」とあり、南北朝初期にその名をあらわす。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android