松野町(読み)まつのちよう

日本歴史地名大系 「松野町」の解説

松野町
まつのちよう

面積:九八・六六平方キロ

愛媛県南部に位置する。土佐湾に注ぐ四万十しまんと川支流の目黒めぐろ流域吉野よしの川中流域の町。中心集落は松丸まつまる材木・鰻・鮎などの名産地として知られる。目黒川上流は滑床なめとこ渓谷の景勝地となり、その流域は古来美林地として有名で、良材を産出する。近世においては酒造・製蝋・製糸などの諸産業が盛んであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松野町」の意味・わかりやすい解説

松野〔町〕
まつの

愛媛県南西部,四万十川の支流吉野川および目黒川沿いにある町。 1955年松丸町と吉野生村が合体して発足。中心集落の松丸は農村工業が立地し,木材,茶,シイタケなど林産物集散地。町域の大部分は山林地帯で,目黒川沿いは急峻な地勢の美林地で良材の産地。米作のほか,茶,ユズ栽培が行われる。戦国時代に河原淵殿渡辺氏が本拠とした河後森城跡は史跡に指定されている。新しいレジャー施設として運輸省が企画し,町が建設した松野町青少年旅行村がある。目黒川上流には滑床渓谷があり,付近は足摺宇和海国立公園に属する。吉野川沿いを JR予土線,国道 381号線が通じる。面積 98.45km2。人口 3674(2020)。

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