川村ハル(読み)カワムラ ハル

20世紀日本人名事典 「川村ハル」の解説

川村 ハル
カワムラ ハル

明治・大正期の女性 海軍軍人川村純義の妻。



生年
弘化2年(1845年)

没年
昭和5(1930)年5月27日

出生地
薩摩国(鹿児島県)

旧姓(旧名)
椎原

経歴
薩摩藩士椎原家に生まれ、長じて同藩出身の川村純義(のち宮中顧問官・海軍大将・伯爵)に嫁ぐ。明治34年夫が皇孫裕仁親王(のちの昭和天皇)の養育主任を命ぜられ、雍仁親王(のちの秩父宮)とともに自宅に預かり、その里親として養育に努めた。この時、彼女は両親王を甘やかさず、困難に耐え得る人物を育成するために厳しい躾を施したと言われている。37年夫の死によって養育の役目を解かれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「川村ハル」の解説

川村ハル かわむら-ハル

1845-1930 明治-大正時代の女性。
弘化(こうか)2年生まれ。川村純義(すみよし)と結婚。明治34年夫が裕仁(ひろひと)親王(昭和天皇)の養育主任となったため,裕仁親王,雍仁(やすひと)親王(秩父宮)を自宅にあずかり,37年まで養育にあたった。昭和5年5月27日死去。86歳。旧姓は椎原。名は春子,はる子とも。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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