さし‐む・く【差向】
- [ 1 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 )
- ① その方に向く。向きあう。
- [初出の実例]「深、月にさしむき花にさしむく時き」(出典:三百則抄(1662)二)
- ② 直面する。当面する。
- [初出の実例]「扨さしむいてあらはれたる語は」(出典:大学垂加先生講義(1679))
- ③ 和歌、連歌などで、技巧に凝らず素直な表現をする。
- [初出の実例]「此等の発句、さしむきたる儘の正直なる物共也」(出典:白髪集(1563))
- [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ⇒さしむける(差向)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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