差伸べる(読み)サシノベル

デジタル大辞泉 「差伸べる」の意味・読み・例文・類語

さし‐の・べる【差(し)伸べる/差(し)延べる】

[動バ下一][文]さしの・ぶ[バ下二]
ある方向に向けてのばして出す。「釣りざおを―・べる」
力を貸す。援助する。「救いの手を―・べる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差伸べる」の意味・読み・例文・類語

さし‐の・べる【差伸・差延】

  1. 〘 他動詞 バ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]さしの・ぶ 〘 他動詞 バ下二段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 )
  2. 手足などをのばす。長くする。また、手をさし出す。
    1. [初出の実例]「此男は足を指延(さしのべ)たる胯(もも)の中に、此隠して持たる刀を、然気(さるけ)(なく)て夾みて持たりけり」(出典今昔物語集(1120頃か)二六)
  3. ( 「…に手をさしのべる」の形で用いて ) 援助する。力を貸す。
    1. [初出の実例]「トマス・スティヴンスン氏は、〈略〉救いの手を差しのべた」(出典:光と風と夢(1942)〈中島敦〉七)
  4. 延期する。後回しにする。
    1. [初出の実例]「Amplio〈略〉 クジ サタ ナドヲ saxinoburu(サシノブル)」(出典:羅葡日辞書(1595))

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