日本大百科全書(ニッポニカ) 「巻きつき植物」の意味・わかりやすい解説 巻きつき植物まきつきしょくぶつ つる植物の一タイプで、直立植物に巻きついて生育する。フジ、ヤマノイモのように身近によくみかける。巻きつき植物は遷移初期の低木林にもっとも多いが、草本性の巻きつき植物が木本性よりも早く出現する傾向がある。とくに木本性の巻きつき植物は、巻きついた樹木の成長を阻害し、上部を覆って木の勢いを弱らせ、ついには枯死させることもある。林の遷移が進むと、林床が暗くなったり、木が成長して巻きつけなくなるなどのため、巻きつき植物はあまりみられなくなる。[延原 肇] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例