巻き添う(読み)まきそう

精選版 日本国語大辞典 「巻き添う」の意味・読み・例文・類語

まき‐そ・う‥そふ【巻添】

  1. 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 室町時代ごろからヤ行にも活用した )
  2. 巻いて、ある物に付け添える。
    1. [初出の実例]「かたみとて一ふさ切りて置きつる鬢の髪を、まきそへて有」(出典:御伽草子・さいき(室町末))
  3. 他人のひき起こした事件にかかりあう。かかりあって損害を受ける。
    1. [初出の実例]「出家遁世者と言はれて、悪しき事を致す者多ければ、それにまきそへられ、良き道心者も世の人心を許さぬと見えたり」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android