日本歴史地名大系 「巻堀村」の解説 巻堀村まきぼりむら 岩手県:岩手郡玉山村巻堀村[現在地名]玉山村巻堀北上川左岸に位置し、奥州街道に沿う。北は西郡(にしこおり)川を隔てて寺林(てらばやし)村。東方古館(ふるだて)川上流に枝村の桑畑(くわはた)があり、飛地となっている。慶長四年(一五九九)八月一二日の南部利直知行宛行状(県立図書館蔵)に「於巻堀村百石六斗壱升壱合壱勺」とあり、近世初期には玉山兵庫助に与えられていた。同二〇年九月一二日の八戸三五郎内儀宛南部利直知行宛行状(岩手郡誌)には「岩手郡之内巻堀村下ニ行帰宿等之ためニ遣候間知行可仕候也」とあり、八戸南部氏に盛岡参府の便をはかるために与えられていた。この宛行状に添えられた百姓高書には上桑畑・熊(くま)やしき・上巻堀・中島(なかしま)の小地名が記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by