市ノ山古墳(読み)いちのやまこふん

国指定史跡ガイド 「市ノ山古墳」の解説

いちのやまこふん【市ノ山古墳】


大阪府藤井寺市国府にある古墳。市野山古墳とも記述される。羽曳野(はびきの)丘陵から北に延びる国府(こう)台地北端にあり、古市(ふるいち)古墳群に属する前方後円墳。恵我長野北陵(えがのながののきたのみささぎ)の名で允恭(いんぎょう)天皇陵に治定(じじょう)されている。やや開き気味の前方部を北に向け、墳丘長は約227m、前方部の高さは約23.3m、後円部の高さは約22.3m。墳丘は3段築成で、くびれ部の両側に造り出しをそなえ、周囲には幅25~30mの内濠、外堤、溝がめぐっていたと考えられる。外周溝から出土した埴輪(はにわ)の特徴などから、築造は5世紀後半とされている。近畿日本鉄道南大阪線土師ノ里(はじのさと)駅から徒歩約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

関連語 びき キタ

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む