市名坂村(読み)いちなさかむら

日本歴史地名大系 「市名坂村」の解説

市名坂村
いちなさかむら

[現在地名]泉市山の寺やまのてら一―三丁目・永和台えいわだい友愛町ゆうあいちよう高玉町たかだまちよう・市名坂

松森まつもり村の西、七北田ななきた川左岸の河岸段丘上に立地。東・西は平坦地が広がり、北は天神てんじん山の低い丘陵に続く。村の西部を奥州街道が南北貫通、主集落は街道沿いに形成され、北の七北田宿に続く。この宿並(町屋敷)は七北田新町とよばれ、七北田宿の伝馬役を課せられていた(安永風土記)。文和二年(一三五三)正月日の和賀義綱軍忠状(鬼柳文書)によると、同月一八日北朝方の吉良貞経・和賀義綱らは「一名坂城」を落し、翌日山村やまむら城へ向かい、南部氏・浅利氏らを降している。一名坂城は当地にあった城であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android