日本歴史地名大系 「市川代官所跡」の解説 市川代官所跡いちかわだいかんしよあと 山梨県:西八代郡市川大門町市川大門村市川代官所跡[現在地名]市川大門町 五丁目江戸時代、河内(かわうち)などの幕府領を管轄した代官の陣屋跡。市川役所・市川陣屋などともよばれた。建物は現在御陣屋(ごじんや)稲荷社に移築された正門のみが残る。明和二年(一七六五)に駿府(現静岡市)の紺屋(こんや)町陣屋の出張陣屋として市川大門村に設置された。初代代官は小田切新五郎で、河内領と中郡領を中心に約三万石を支配した。寛政七年(一七九五)代官榊原小兵衛のとき陣屋が建替えられ本陣屋となった。文化(一八〇四―一八)初年には計二四七ヵ村・高七万四千八七六石余、ほかに預領九ヵ村・四千八二二石余を管轄した(甲斐国志)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by