市神祭(読み)いちがみまつり

精選版 日本国語大辞典 「市神祭」の意味・読み・例文・類語

いちがみ‐まつり【市神祭】

  1. 〘 名詞 〙 毎年時期を定めて行なう市神祭礼。一月一〇日頃に行なわれることが多いが、氏神などの祭日と合わせて行なうこともある。
    1. [初出の実例]「城下町にては、十四日大手先へ神体〈しかと道祖神共分り兼候〉を遷座いたし祭申候。是を市神祭と申候」(出典:諸国風俗問状答(19C前)陸奥国白川領風俗問状答)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の市神祭の言及

【市神】より

…中世には斎市開設に市神を勧請したという。市神祭は正月の初市に行われるのが通例で,山伏がこれに関与し祭文を読む例が文献に見えており,山伏と市との関係を考えるうえで示唆に富む。市神の神体や信仰の消滅は急速だが,今日,東北,北陸,信州,九州南部に比較的よく残存している。…

※「市神祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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