普及版 字通 「帑」の読み・字形・画数・意味
帑
8画
[字訓] ぬさ・おくりもの
[説文解字]
[字形] 形声
声符は奴(ど)。〔説文〕七下に「金のするなり」とあって、金帛の類を収蔵するところをいう。〔詩、小雅、常棣〕「爾(なんぢ)の妻帑を樂しましめよ」、〔左伝、文六年〕「其の帑をる」はともに妻孥の意。孥(ど)には古くは帑の字を用い、神事に供する意があった。
[訓義]
1. ぬさ、たから。
2. かねぐら、かねぶくろ。
3. おくりもの。
4. 孥と通じ、妻孥。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕帑 ヤレヌノ
[語系]
帑・奴・孥・拏naは同声。奴はもと神に捧げた徒隷。奴(ど)声の字にその義をもつものがある。
[熟語]
帑屋▶・帑▶・帑金▶・帑銀▶・帑庫▶・帑臧▶・帑蔵▶・帑▶・帑帛▶・帑府▶・帑簿▶・帑抹▶・帑▶・帑戮▶・帑廩▶
[下接語]
官帑・禁帑・軍帑・公帑・国帑・妻帑・財帑・私帑・重帑・倉帑・中帑・内帑・府帑・幣帑
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報