日本歴史地名大系 「師山村」の解説 師山村もろやまむら 宮城県:古川市師山村[現在地名]古川市師山多田(ただ)川と緒絶(おだえ)川が鳴瀬(なるせ)川に合流する地点にある。北は宮内(みやうち)村・楡木(たまのき)村、東は石森(いしもり)村・下中目(しもなかのめ)村、西は米袋(よねぶくろ)村、南は多田川を挟んで上伊場野(かみいばの)村(現志田郡三本木町)と接する。「余目記録」によれば、大崎氏初代家兼は奥州管領に任ぜられ、「京都七条より貞和二年ニ伊達郡大石りやうせん(霊山)と申山寺へ先御下 彼所ニ三年御座候て 其より河内志田郡師山へ御つき有しより」とみえ、家兼は貞和五年(一三四九)頃師山城に拠り、その従者である笠原氏が一時、師山城に居城したことになる(笠原氏記録「古川市史」所収)。その後、師山城は大崎氏家臣の居城となり、「封内風土記」には、大崎家臣渋谷弥三郎の居所とある。天文五年(一五三六)大崎氏の内紛の際、伊達稙宗は師山城から発して古川城を落城させた(伊達正統世次考)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by