帰り出づ(読み)カエリイズ

デジタル大辞泉 「帰り出づ」の意味・読み・例文・類語

かえり‐い・ず〔かへりいづ〕【帰り出づ】

[動ダ下二]
もといた所にもどって姿を見せる。
内侍のもとに―・でて」〈竹取
もといた所へかえるために、ある所を出る。
「皆その急ぐべきものどもなど取り具しつつ―・で侍りにし」〈蜻蛉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「帰り出づ」の意味・読み・例文・類語

かえり‐い・ずかへりいづ【帰出】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
  2. ある所から帰って、他の所に出る。もと居た所にもどって来て姿を現わす。
    1. [初出の実例]「時に彦火火出見尊、彼の瓊(に)と鉤(ち)とを受(う)けて、本つ宮に帰来(カヘリイテ)ます」(出典日本書紀(720)神代下(水戸本訓))
  3. もといた場所へもどるために、ある所から出る。
    1. [初出の実例]「内に参りて、唯今かへりいで侍りなん」(出典:落窪物語(10C後)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android