帰国生入試(読み)きこくせいにゅうし(その他表記)examination for returnees

大学事典 「帰国生入試」の解説

帰国生入試
きこくせいにゅうし
examination for returnees

帰国子女入試(日本)とも。保護者の海外勤務等の理由で海外に長期間在留した後,帰国する生徒を対象とする大学入試。2015(平成27)年度は国立54大学,公立36大学,私立290大学の計1106学部で実施され,入学志願者数4911人に対して入学者数は974人だった。出願要件は,各大学・学部・学科によって定められているためそれぞれ異なるが,海外の学校に最終学年を含め2年以上在籍していることを要件とする場合が多い。また海外の学校を卒業していることも要件とされやすいが,一定期間の在籍のみで良い場合もある。日本の高等学校への在籍の有無や在籍期間も問題とされる。試験の実施期間は長く,おもに私立大学において9~11月,国公立大学において11~12月または2~3月に行われる。選考で重視される要素は,現地での成績(SAT,国際バカロレア,アビトゥーア,バカロレア等)入学試験の成績など,それぞれの大学・学部・学科で異なる。ほぼすべての選考で面接が課されることも特徴である。
著者: 齋藤千尋

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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